2004年02月17日

ライフログ

前回のエントリーで、個人記憶の蓄積について、

個人を越えたもっとでかいレベルでは国防総省が何かやろうとしてるらしい。
と書いた。これは、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)が立ち上げた『ライフログ』(LifeLog)プロジェクトのこと。HotWiredの記事(2003/05/20)によると、

あらゆる個人情報を記録する米国防総省の新プロジェクト
個人のあらゆる行動が1つの巨大なデータベースに放り込まれることになる。送受信した電子メールから撮影した写真、閲覧したウェブページ、通話、視聴したテレビ番組、読んだ雑誌に至るまで、とにかくすべての行動が含まれる。

という感じ(規模デケーよなぁ)。蓄積した大量の個人情報を使用して、個人生活におけるコンテキスト(『脈絡』と訳されてた)を追跡することで、いろんなことがわかるんだそうだ。目的は軍事とか国防とか。さらに、2003/07/29の記事では、

米国防総省の『ライフログ』プロジェクト、真の目的は人工知能構築
「われわれの最終目標は、より堅固で安全、人間の役に立ち、長期にわたって使用でき、ユーザーやタスクに対する順応性に富んだ新世代のコンピューター・システムを完成させることにある。そんなシステムに必要なのは、初めての出来事に遭遇しても、論理的に考え学習し知的に反応する力だ」

とのこと。はい、出ました、人工知能。それが本当に“真の目的”かどうかは知らんが、チャレンジングではある。で、そんな壮大な目標を持ったライフログだったが、2004/02/06の記事では、このプロジェクトの中止が伝えられている。

米国防総省、問題の『ライフログ』プロジェクトをひそかに打ち切り
ライフログは1月末にひそかに中止されたが、同プロジェクトに詳しい複数の研究者も、理由はわからないとしている。DARPA側はワイアード・ニュースの取材に対し、「優先事項の変更」としか回答せず、具体的な理由を明らかにしていない。

中止の理由はどーでもいいけど、残念だなぁ。この辺の分野はかじってたこともあるので何かと技術的興味は尽きないのよね。俺が死ぬ頃には、ちっとは進んでんのかなぁ。
いずれにしろ、この記事、リンク集でしかないなぁ。。。

続き。『ライフログ』は、戦闘地域で活動する兵士の『ASSIST』システムに組み込まれることで、復活。
中止された米国防総省『ライフログ』プロジェクト、新名称で復活か(上)
中止された米国防総省『ライフログ』プロジェクト、新名称で復活か(下)

Posted by Takuma at 2004年02月17日 01:49 | TrackBack
Comments
Post a comment









Remember personal info?






TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://tachmaque.s10.xrea.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/8

Listed below are links to weblogs that reference 'ライフログ' from quirky thinking.