quirky thinking

誰かを殺したい？

ITmedia：小中学生の39％、「誰かを殺したい」
「ネット利用中、誰かを殺したいと思ったことがあるのは39％」----ネットアンドセキュリティ総研は6月7日、15歳以下の小中学生を対象にしたネット利用実態調査の結果をまとめた。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/kawade.htm
これは、『文藝』37巻 2号の緊急アンケート（「14歳の中学生に「なぜ人を殺してはいけないの? 」と聞かれたらあなたは何と答えますか」）に対する稲葉振一郎という人の答え（なんだろうな）。質問者の意図をシンプルに場合分けして、抜け道を塞ぐように答えている。ロジカルな印象。質問も一般論的なものだろうし、まぁ納得できる。
要約すれば、誰もが「殺されたくはない」と考えるのが前提にあり、さらにある対象を「殺したい」と思う人間の数と「殺してほしくない」と思う人間の数では、ほとんどの場合後者の方が圧倒的多数になるので、殺しちゃダメよ、と（もちろん例外はあるだろう）。数の論理。けど、なんか無機質だなぁ。
一般論的な質問だろうから例外を出しても仕方ないが、自殺志願者で誰からも大切に思われてない人は皆、殺していいことになっちゃう。何か「人間の尊厳」的な角度からサッパリと分かりやすく「殺しちゃダメよ」と説くテキストはないものか...